2008年9月19日
■再現図「アプローチとスロープありきではないが」
2級建築士試験の「再現図」が次々と送られてきた。
結果は、「全体としてはできているが、住宅と趣味室へのアプローチの方法を正しく設定できた方は多くはない」といったところである。
今年の試験の課題文は、「住宅と趣味室へのアプローチの方法と、スロープの設置」についての説明に費やされており、今までの課題文に比べると、文言はかなり多い。
それだけに課題文の読みとりに対する判断が必要となるのだが、課題文には「住宅と趣味室へのアプローチの方法と、スロープの設置などの説明は尽くされている」と思った。
では、「住宅と趣味室へのアプローチの方法と、スロープの設置に対する対応」とはいかなるものか。
「建築士塾・2級建築士設計製図試験標準解答例」では、いったん住宅の玄関へアプローチし、そこよりテラスへのスロープを設けている。
これが、敷地を有効に活かす最も合理的な方法である。
こうしないで、テラスへのスロープを別に設けると、「敷地の南側はスロープと駐車場で埋め尽くされ庭がなくなってしまう」ことになる。
「もし、敷地の南側をスロープと駐車場とし「庭」のない住宅を設計するとしたら下手な設計だ。実際の住宅ではありえない....」と、エスキースしながら思ったほどだ。
しかし試験では、設計条件をクリアしていることが重要となり、住宅ポーチへのスロープと、趣味室へのスロープを別々に設け、かつ、住宅と趣味室への敷地の出入口を二つ設ける計画でも可となる。
いずれにしても試験では、「住宅と趣味室へのアプローチの方法と、スロープの設置が正しくできない場合」でも、単に「減点」である。
まさに、今年の試験結果は、「それらの減点がどのくらいのものか」にかかっているといえよう。
2008年9月15日
■ずばり的中! 2級建築士試験結果
2級建築士試験結果は、「スロープや手すり、屋外テラス、来客用便所、車いす用駐車場、所要室の床高設定」など、「高齢者のための設備の設置を求める結果」となった。
建築士塾では、全11課題のうち、
「アプローチにスロープの設置を要求するもの3課題」
「屋外テラスを要求するもの6課題」
「来客用便所(趣味室専用)」を要求するもの8課題」
「車いす用駐車場の要求4課題」
など、課題の大半を「高齢者のための設備の設置を求める内容」をトレーニングした。
そのうち、
「スロープについては勾配1/15以内とする」
「車いす用駐車場の幅は3.5mとする」
「1階所要室の床高はすべて500として矩計図と整合させる」
「本試験と合致した所要室を要求」
等々も網羅した。
「本試験の内容に肉薄すること」。
このことこそが、「設計製図受験専門塾としての使命の一つ」だが、本試験の分析に当たっては、ただただ、「2級建築士試験としてふさわしい現在の社会が求める課題とは何か」との考察を深めたことに尽きる。
早速、何人かの方から「よくできました! 」との連絡が入った。
こうして、塾生の方から「ずばり的中! 」との賞賛をいただくことができて、肩の荷が降りたような気がする。
さて、1級建築士試験はどうか。今から結果が待たれる。
2008年9月10日
■1級建築士学科試験結果
学科試験の合格ラインは、合格点64点、施工足切り11点という結果だった。
建築士塾では、あらかじめ入塾者は合格点65点、足切り13点と予測していたため、すべての方が合格した。
国家試験が「絶対評価」で判定されるようになったのは平成13年度からであるが、合格ラインを一定にせず、毎年人数をコントロールする方法は「相対評価」と何ら変わらないことになる。
それにしても、施工は25点満点の半分に満たない11点まで足切り点を下げることは、出題内容に不備がある証拠でもある。
いずれにしても、昨年に比べ学科合格者が大幅に増えたため、「設計製図試験の難易度」に影響を及ぼすことは明らかである。
心してかからなければならない。
2008年9月5日
■玄関は一つか、はたまた二つか
2級建築士講座も終盤に入ったが、「高齢者の集う....」ということから、判断が左右されるのは「果たして玄関は一つか、二つか」ということである。
「玄関は一つ」となれば、平成16年度「趣味(フラワーアレンジメント)室のある専用住宅」と出題内容は類似する。
そのため、スロープや手すり、絵手紙室専用便所、車いす用駐車場など、高齢者のための設備の設置を求めるようになるのか....。
しかし、一方では「高齢者の集う....」ということから、「玄関は二つ」、つまり「住宅用の玄関と絵手紙室用の玄関」または、「住宅用の玄関は二つとして、1階の親夫婦用玄関から絵手紙室へ出入りする」ということも考えられる。
いずれにしても、「玄関は二つ」ということになれば、平成16年度「趣味(フラワーアレンジメント)室のある専用住宅」より難易度は高くなる。
さて、本試験の出題はどうか。結果が待たれる。
8年8月26日
■2級建築士学科試験結果
2級建築士学科試験結果は、入塾された方のほとんどは合格した。しかし2名の方が残念ながら不合格となってしまった。
なかでも、法規が1点足りなかった方は、ご本人の希望でこのまま講座を続けることになった。
普段設計を行っていない方だけに、来年に向け設計製図をマスターしてしまおうとするもので、よい選択だと思うし、そのファイトたるや賞賛に値する。
この努力は、来年開花するのは間違いない。
2008年8月18日
■ゾーニングと屋内プール
全11課題の課題づくりを終えてみると、今年の試験で最も難易度が高くなる要素には、次の項目があることが明確になった。
まず、第一に、「ビジネスホテルとフィットネスクラブとの異なる機能を適切にゾーニングする」ことがある。
これは、当たり前のことなのだが、実際に、想定課題によりエスキースをしてみると、適切なゾーニングには「複合施設がゆえの時間を必要とする」のである。
特に、ビジネスホテルとフィットネスクラブそれぞれの「二方向避難」に必要な階段の位置の決め方には、一定の法則ともいえる「コツ」がある。
また、さまざまな所要室のうちでも、「屋内プール」が出題されると、計画の重要な位置をしめることになる。
何故なら、プール室は、指定される水深(例:最深1.2m)を確保するため、設置階によって階高を変えなければならないからである。
そのため、「屋内プール」を出題しない場合は、計画全体については平均的な難易度にとどめ、「設計主旨を広範囲に要求するなどの手段」により、全体の難易度を高めるものと予測する。
平成14年度「屋内プールのあるコミニュティ施設」では、プール室は2階に要求されたため、難易度の高い計画となったが、建築士塾では、あらかじめ「プール室は2階に要求するのでは....」との予測をし、「徹底してプール室の断面をトレーニング」したことが思い出される。
果たして、今年、「屋内プール」は出題するのか、出題するとしたら、1階か? 2階か? はたまた、地下1階か?
全11課題は、どのようなケースにも対応できるようになっている。
まさに臨戦態勢である。
2008年8月14日
■夏休み返上
1級建築士講座前半教材の送付も済ませ、後半7課題の作成もほぼめどがつき、全11課題がそろった。
こうして「予想課題づくり」をしてみると、あらためて「複合施設としての難易度の高さ」を実感する。
また、自分自身が徹底して今年の課題に取り組むことによってこそ、「多くの塾生の方々にリアルに教えることができる」との実感もある。
一息つきながら窓の外の積乱雲を眺めていたら、登山にのめり込んでいた若い頃を思い出した。
穂高岳、剣岳、谷川岳......。青春を燃やした山々.....。
夏はいい。それも屋外での遊びは最高だ。